経営戦略

「これから10年先の仲卸企業に求められる姿」、私たちは今それを考えます。

経営理念でも掲げているように、 「青果物の流通を通じて、消費者の方の安心・安全な食生活へ貢献すること」が私たちの使命と考えております。

昨今、 「食」に関するマーケットを見ると、多様化した消費者ニーズの中で、商品への新たな付加価値の創造、流通のさらなる合理化を含めたコストダウンと、青果流通を担う私たちがさらに進化を遂げていく必要性が高まっています。

商品の流通を行うだけではなく、流通の基軸となり、イニシアチブを取って事業を展開していくことが、これからの青果仲卸企業には求められます。そこに必要なのは、生産現場から商品が消費者のもとに届くまでの流れ全体を見渡し、私たちが今以上に貢献できる事業フィールドを探求し続けるパワーと情熱、そして行動力です。

青果流通を原点として、様々な角度から消費者の食生活を見つめなおし、培ってきた経験・ノウハウを元に「食」に関わる企業としての新たな事業スタイルの創造へチャレンジして参ります。

生産者から消費者までの情報を集約したマーケティング

消費者のニーズをいち早く察知し時代のトレンドを捉えること。
今日の青果物流通においては、商品の流通と共に情報の流通を最適化し、円滑な事業展開を行っていくことが大切です。

消費者に充実した食生活を送っていただくための商品ラインナップ強化、またビジネスとしての事業価値を高めるため、季節により変化する経済的な商品価値をしっかり捉え、最適なタイミングでマーケットに流通させること。こうした商品価値を高めるための課題に対し、中井青果は真剣に取り組んでいます。

私たちは青果仲卸企業として、幅広い情報網から得た生産、流通・小売、消費者それぞれのニーズを把握し、商品流通の効率化に役立てています。また、企画担当者様・バイヤー様に向けた新商品の企画・ご提案、商品供給面以外におけるサービスの充実に取り組み、営業体制を強化。消費者が抱く「欲しい!」の気持ちにお応えできる企業づくりを推進しています。

オリジナリティの高い商品開発への取り組み

生産者から消費者までの様々な情報を集約できる当社が次に考えていかなければいけないのは、商品競争力のあるオリジナリティの高い商品の開発です。

価格競争の激化や多様化が進む商品ニーズに対応するには、消費者や小売店様からの声を生産者へダイレクトに反映させた、競争力の強い商品が必要になります。小売で例えると、百貨店・量販店のプライベートブランド等がよく似た例です。
生産者とのタイアップや生産環境の整備・開発を重ね、他社との差別化を図れる商品力強化が仲卸企業にも求められています。

新な販売チャネルの開拓

卸売市場での事業展開を元に、様々なつながりを持つ当社ですが、今後、さらに多くのお取引先様へサービスをご提供していくには、新しい流通ルート開拓にも取り組み、商機を拡大していかなければなりません。

その取り組みの第一歩として、2014年に貿易事業を立ち上げました。既に取引を開始している香港・シンガポール向けをはじめ、アジア諸国を中心に、新たな取引先の開拓を行っています。

当社が多くの「つながり」を通じ成長してきたように、さらに新しい「販売先様」 「仕入先様」との関係を既存のネットワークと融合させ、より多くの「生産者」と「消費者」をつなぐ担い手になって参ります。